高齢者の生き甲斐を創造するICTシステムが「アジア健康長寿イノベーション賞2022」で優秀事例に選出

お知らせ

「アジア健康長寿イノベーション賞2022」※1において、自立支援部門の優秀事例に選出されました。 2020年に続き2回目の優秀事例選出になります。

 

「地域社会への参加を促進する高齢者の社会的自立支援ICTシステムの開発」として、高齢者の地域社会参加を促進する支援の新たな方法論を定式化し、経験の浅い支援者でもこの方法論を活用して効率的な支援ができるよう、一連の手続きをICTシステム化しました。具体的には、社会参加を目指した自立支援サービス提供の成果を測定する尺度を開発した上で、その尺度を対象者と支援者の共有ツールとすることで、過去の社会参加経験、参加への現在の思いを丁寧に聴取し、目標達成に向けた主体性の有無と程度も定量化しています。
この支援過程によって対象者はこれまで意識されなかった参加可能性に気づき、参加目標の自己決定や、達成に向けた主体的取り組みを促す支援が可能となります。
本手法はICTシステムとの親和性が高く、システム内に格納した参加目標テーブル、支援項目テーブルを参照することで、上記の情報分析から推奨参加目標と推奨支援法の一覧を出力させる機能が提供でき、また多様な参加種別から対象者の思いに沿った目標立案と、環境調整や人的資源活用など総合的視点からの支援計画が立案できます。

本ICTシステムは、紙版とExcel版を申請者Webサイトで無償提供しているほか、カナミックネットワークでもクラウド版を開発して無償提供しています。
現在まで約650事業所より利用登録があり、本事例の方法論的基盤となる「社会的自立支援型ケア」養成講座はこれまでに約500の通所介護・通所リハ事業所が受講しています。

また、この自立支援型ケアは千葉県流山市(社会的自立支援促進事業)、埼玉県春日部市(自立支援のためのケアマネジメント研修会)、山口県デイサービスセンター運営協議会(自立支援研修会)、日本通所ケア研究会自立支援セミナー(複数都市で開催)で採用され、2020年度より埼玉県福祉部地域包括ケア課が主催する「埼玉県高齢者元気アップ応援事業」でも導入が開始され、2021年度は県内の約70の介護事業所に研修が実施された。

現在、本ICTシステムはこれらの実践結果をもとに「SIプランナー」として、「カナミッククラウドサービス」と連携・販売され、デイサービス事業者向けのICTソリューションとして40事業所でご利用頂いております。

※1この賞は、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA) および日本国際交流センター(JCIE)が、日本政府の「アジア健康構想」の一環として2020年に創設した賞で、日本を含むアジアにおける健康長寿の達成、高齢者ケアの向上に資する取り組みを募集・表彰しています。

学術報告
1) 小室貴之, 渡辺明子, 佐藤満, ほか. 社会的自立支援に特化した介護サービスのアウトカム尺度の開発. 厚生の指標. 2018; 65(7): 24-32.
2) 佐藤満,小室貴之, 渡辺明子. ICFを活用した介護サービス自立支援のアウトカム尺度.WHO-Japan forum 2018,東京
3) 小室貴之, 渡辺明子, 佐藤満.社会的自立支援アウトカム尺度(SIOS)を活用した要介護高齢者の主体性向上に寄与する通所介護事業所における自立支援ケアの取り組み.第8回厚生労働省ICFシンポジウム,2019,東京

関連リンク

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